高校受験キホンのキ(東京都版)

担任の先生に
進路指導相談を
すべきなのか?

「受験の相談は担任の先生にした方がいいのだろうか…」「どこまで先生のことを信用していいのだろうか…」ー二者面談や三者面談などもあり、担任の先生と進路について話す機会は多いですよね。

そして、先生には何を聞くべきなのかも迷うはずです。そこで今回の記事では、「担任の先生にどのような内容を相談すべきか」「自分で考えた方がいいことは何かについて」について説明します。

担任の先生との関わり方について

中学3年生と言えば本格的に受験となる年です。そのため、学校での三者面談などの回数も増えて先生と深く関わる機会が多くなりますよね。

では具体的に、どこまで先生に進路指導の相談をした方が良いのでしょうか。進路は基本的にお子様がメインとなって決めるべきことです。

とはいえ、初めて受験を経験するという中学生が大多数のため、分からないところも多く出てくるでしょう。

そのため、必要に応じて先生に相談することが重要になってきます。しかし、先生と普段から深く関わっている方であればそうした相談もしやすいかもしれませんが、そこまで関わることの出来ない保護者の方もいらっしゃるはずです。

もちろん出来るだけ先生と良好な関係を保っていたほうが、相談をしたいときにしやすいです。

「担任の先生と相性が合わないな」と感じることもあるかもしれませんが、適度な距離感を保ちつつ必要に応じて相談できるくらいの関係性はあった方が良いでしょう。

では、そのような関係性を保つ中で「具体的に何を先生に聞くべきなのか」について説明していきます。

進路指導の相談を先生にどの範囲でやるべきか?

進路指導相談の大枠の話は先生にも聞くことができます。例えば、以下で示すような「出願方法」「補助金制度」「内申点」などは、どこの高校を目指す上でも共通の話題となります。

高校の出願方法

高校への出願方法は先生に聞くことができます。「都立は全て一緒である」「私立の出願日程は2月下旬〜3月中旬くらいである」ということは、担任の先生と一緒に確認をしても良いでしょう。

高校受験では、まず出願をしないことには何も始まりません。そのため受験生にとって、出願方法を確認しておくことは1番と言っていいほど重要なことです。そのため不明点などがあったら迷わず聞きましょう。

補助金関係の話

「補助金の制度を知りたい場合」などに関しても先生に相談できます。先生はこれまで様々なパターンの生徒や保護者を見ているため、そうした補助金関係の話にも詳しい可能性は高いです。

もちろん補助金の制度についてはインターネットなどで検索をかけても出てきますが、見落としている制度やきちんと理解できていない点もあるかもしれません。

学校で共有されている補助金の制度などもあるはずなので、「補助金制度を利用したい」という方はぜひ聞いてみてください。

今の内申点でどこを目指せるか?

今の内申点でどこを目指せるのかも、先生に聞くことができます。それまでの学校の進学実績から「このくらいの内申点ならここを目指せる」という基準を提示できる可能性があるためです。

そのため、子どもの今の内申点や成績で受かりそうな高校を聞いてみるのも良いでしょう。

しかし、そこで教えてもらった合格可能性は、あくまでも「現在の成績を基にしたもの」であるということは頭に入れておきましょう。

成績や内申点は今後のお子様の努力次第でいくらでも伸ばすことができます。そのため、現在の成績では入学できるところが限られていたとしても諦めてはいけません。あくまでも目安程度に留めておきましょう。

先生の経験値が積まれている部分は存分に頼ろう

先生の受験に対する経験値が積まれている部分は存分に頼るようにしましょう。例えば、入試の仕組みなどはインターネットや本で調べるよりも教えてもらった方が早いので、先生に尋ねることをおすすめします。

また、過去の生徒の進学実績などから合格の傾向なども教えてもらえるので先生と話す機会があれば存分に活用しましょう。

自力で考えた方が良いこと

一方先生に相談すのではなく、自力で考えた方がいいこともあります。それは、「自分が行きたい高校の決定」「独自問題に対する勉強法」です。

偏差値を気にせずどこに行きたいか?

基本的には、現状の偏差値を気にせず純粋に自分が行きたい高校を志望校にしましょう。

なぜこれを自力で考えた方が良いのかというと、先生は安全圏の高校を勧めてくる可能性が高いからです。

高校側としては、なるべく全ての生徒に合格して欲しいと思っています。そのため、場合によっては現状の偏差値で確実に合格できる高校ばかりを推してくる可能性もあります。

しかし、その高校はお子様が自分で決めたものではありません。そのためお子様が行きたいと考えている高校とは反している可能性も大いにあるでしょう。

偏差値を気にしないでどこに行きたいのかを考える場合は、先生に相談するのではなく、まずはお子様と話し合いましょう。

独自問題に対する勉強法

独自問題が出題される高校では、教科書の範囲を超える場合が多いです。先生もできるだけ対応してくださるとは思いますが、どうしても個別に対応できないこともあります。そのため自分で調べ、勉強を進めた方が効率的です。

しかし、問題を解いていく中で不明点などがあったり、「この勉強法で良いのかな」と不安になったら相談してみるのもいいでしょう。

まとめ

この記事では、進路指導について「先生に聞いた方がいいこと」「自力で考えた方がいいこと」について説明しました。

一般的な受験の話は、大体の先生が事前に知識をつけていらっしゃると思うのでぜひ相談してみてください。

一方、「子どもが偏差値は関係なく純粋に行きたい高校」や「独自高校の対策」については自力で考えたり調べることをおすすめします。