高校受験キホンのキ(東京都版)

高校入試の出題レベルは
どのくらい違うのか?

高校入試を控えている受験生の中には、「志望校の試験はどれくらい難しいのか?」と不安になっている人もいるでしょう。

各高校によって出題レベルは違いますが、学校の種類などによってある程度傾向はあります。

この記事では、学校によっての傾向や具体的な出題レベルについて紹介します。

高校入試の出題レベルってどのくらい?

高校入試の出題レベルについて以下で詳しく解説しております。

学校の種類によって違う!

まず大前提として、高校入試の出題レベルは学校の種類によっても違います。

都立高校では基本的に教科書レベルの問題が同一で出題されます。しかし一部の難関都立に関しては「独自問題」が出題されのため、同じ都立でもレベルは違います。

また、私立高校は独自試験が基本的な出題スタイルであるため、内容は各高校ごとに異なります。出題傾向や難易度にもバラツキがあるため、それぞれに合わせて適切な勉強をしなければなりません。

このように、一口に「都立・私立」と言っても難易度に差があります。

また、一般入試でも「学力テスト+面接や小論文」のように学力以外も見る高校もあります。小論文や面接などで「学力テストではわからない受験生の個性」を判断した上で、その高校が求める人物像か見極めるのです。

高校ごとの具体的なレベル差について

それでは、高校ごとに具体的なレベルの差はどのくらいあるのでしょうか。
学校の種類ごとにレベルの差はどれくらいあるのか確認しましょう。

都立高校

都立高校では、東京都教育委員会から出される共通の問題が基本なので、私立高校と比べると各高校ごとにレベルの差はあまりありません。独自試験を出す高校は難関校などはごく一部です。

独自試験を出す高校ごとの対策は以下の記事にくわしくまとめられています。

独自校ごとの対策の仕方(都立)(リンク)

また、都立高校の受験科目は5教科なので、私立と比べると勉強する範囲は広いです。

教科書の内容や授業で学ぶ範囲をマスターすれば問題ないですが、5教科それぞれの対策が必要なのでバランスよく勉強する必要があります。

そのため、「得意教科ばかりに取り組んで苦手教科が疎かになる」というような勉強の偏りがないように、各教科の時間配分には注意しましょう。

また、都立高校では学力テストとは別に内申点が合否判定で利用される傾向があります。

学力テストの結果と内申点の比率は都道府県ごとに異なります。都立の場合は「学力テストの結果:内申点=7:3」です。

都立に関しては3年生の内申点のみが評価対象ですが、地域によってはそれ以前の成績が必要な場合もあります。

そのため、中学3年生から内申点を意識しだしても手遅れな場合もあるので注意しましょう。

一部難関都立

都立高校は共通問題が中心ですが、一部の難関都立高校では高校独自の学力テストがあります。

都立高校の共通問題よりも難易度は高く、各高校の出題傾向に合わせて対策する必要があるため、独自問題が出題される高校に受験する可能性がある方は早めに過去問対策をしましょう。

どんな問題が出るのか?

共通問題は教科書レベルの問題が中心です。そのため、教科書や授業で学ぶ内容を押さえていれば問題なく対応できます。また、マークシート式の問題が中心なので記述式問題と比べると解きやすいです。

各高校によって、「複数の教科をかけ合わせた問題」「表現力と論理性が問われる小論文」など様々な問題が出題されます。学科などによっては、その学科の専門領域の内容が出題される場合もあります。

都立高校は前期・後期で受験日が分かれており、それぞれで選抜方法が変わることが多いです。

しかし、前期日程よりも後期日程の方が難易度は高くなります。

なぜなら、後期日程を実施するのは「入学者が募集定員に満たなかったため二次募集を行うことになった高校」であることが多く、前期日程と比べると募集定員数が少なく倍率が高いことが多いからです。

高校によっては倍率が30.0倍以上の場合もあるため、「前期日程+滑り止め(私立高校)」の組み合わせで受験する方が安全です。

また、前期日程と後期日程では受験制度が変わることもあるので注意しましょう。例えば、学力テストと内申点の比率や出題内容などです。

私立

都立高校と違って、私立高校では共通の学力テストはありません。3教科の独自問題が出題され、試験の難易度は各高校によってさまざまです。

特に開成高校のような進学校や最難関レベルの大学付属高校の場合、教科書の範囲を超えた発展的な問題が出題される可能性が非常に高いです。

私立高校は独自の教育方針やカリキュラムがあることも多く、その高校に合った人物像か合否判定されます。そのため、受験勉強だけでなくその高校の特色を理解した上で面接・小論文対策しましょう。

また、私立高校は内申点は考慮されることはあまりなく、学力テストの一発勝負であることがほとんどなので受験勉強をしっかり行う必要があります。

どんな問題が出るのか?

私立高校は各高校によって出題傾や難易度が大きく違います。特に記述式の問題や、教科書や参考書の範囲を超えるような問題が出る可能性もあるため、過去問などで出題傾向を分析し確実に解けるようになっておくことが大切です。

また、難関私立高校は出題範囲は中学校で学ぶ教科書レベルを超えることもあり、高校で学ぶ範囲を勉強する必要がある場合もあります。

まとめ

出題レベルは学校の種類によって変わります。

たとえば、都立高校では共通問題が出されることが多いので、出題レベルは一律なことが多いです。

しかし、私立高校は独自問題出されるので、各高校によって難易度は大きく変わります。

また、学校の種類によって対策するべき教科数が変わったり、難易度によっては都立高校でも独自問題が出されることがあります。

ここまでで高校入試の出題レベルについて紹介しましたが、上記はあくまでも傾向なので合格するためには必ず志望校に合わせた対策が必要です。

詳しい出題レベルや傾向は各高校の過去問やHPを確認してみてください。