高校受験キホンのキ(東京都版)

推薦入試は
受けるべきか?

「推薦入試を受けるべきなのかわからない…」

このような疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

推薦入試は、一般入試に比べて何をやるのかわかりにくいですよね。

そこで今回の記事では、推薦入試のメリットとデメリットについて説明しつつ、推薦入試で知っておきたい情報についてまとめていこうと思います。

これを読めば、推薦入試についての理解が深まること間違いなしです。

推薦入試は使うべきか?

ではここから、具体的に推薦入試を使うべきかについて説明していきます。

自分は推薦入試を受けるべきか、見極めていきましょう。

行きたい高校に推薦制度があれば使おう!

入試に挑むにあたり、一番良いのは「一般入試で合格できるだけの学力を身につけておく」ということです。しかし受験である以上、どんなに勉強をしても不合格になる可能性を0にはできません。

そこで、もし行きたい高校に推薦入試制度があればそれを活用しましょう。一般入試だけでなく推薦入試も活用するというのは、チャンスを増やすという意味でも非常にオススメです。

もちろん推薦入試を受けたからといって、一般入試が受けられないことはありません。

そのため行きたい高校に推薦制度がある場合は、積極的に活用することで合格確率を上げましょう。

また、推薦入試を受けることでその高校の先生と関わる機会も増えるので、その点でもオススメです。

学校によって異なりますが、多くの場合推薦入試の面接官はその学校の教員が勤めます。

入試でも先生と接する機会はありますが、自分の本音を含めてしっかり話す機会はあまり無いでしょう。

そのため実際に教員の方と話すことによって、よりその高校の空気を知る事ができるかもしれません。

このように、推薦入試を活用することで合格可能性を少しでも上げることができ、さらに高校の先生とも直接触れ合うことができるのでぜひ受けてみましょう。

推薦入試のメリット・デメリットは確認しておこう!

ここからは、推薦入試のメリット・デメリットについてお伝えしようと思います。

自分が推薦入試を受けるべきか、考えながら読んでみてください。

メリット

推薦入試を受けることによるメリットはいくつかあります。

一つずつみていきましょう。

他よりも早く決まる

まず推薦入試のメリットとして上げられるのが、「一般入試よりも結果が早く決まりやすい」ということです。

基本的に推薦入試は、一般入試よりも早い日程で組まれることが多いです。そのため、一般入試が始まる前に合格を手にすることができます。

他の受験生よりも早めに入試を終わらせることで安心感を得ることができますし、残りの学校生活の中で高校生活に向けた準備をするのも良いでしょう。

すでにやりたい勉強が決まっていれば少し学習内容を先取りするのも良いかもしれません。

内申点の高さを活かせる

基本的に推薦入試においては、内申点の高さが合否に大きく関わってきます。

なぜなら、推薦入試の場合は一定の内申点基準を定めているため、基本的にこれをクリアしている生徒でなければ、そもそも校長先生からの推薦状をもらう事ができないからです。

そのため、大前提としてその基準をクリアできるだけの内申点を確保する必要はあります。その上でさらに高い内申点を持っている学生は、推薦入試で合格する可能性がより高くなります。

このように、推薦入試においては基本的に学力試験は実施しないので、その代わりに内申点が非常に重要になるのです。

「正直学力にはあまり自信がない」という人にとって、試験の点数以外で勝負ができるというのは推薦入試の大きなメリットですね。

スポーツなどの得意分野を活かせる

推薦入試では、入学試験の点数や内申点の他に「スポーツにおける実績」でも勝負する事ができます。

そのため、中学時代にスポーツ系や文化系に関して一定以上の成績を残していれば、それだけでチャンスが広がるのです。

また高校によっては、そもそも特定の実績を推薦入試の基準にしていることもあります。

そのため、自分が受ける予定の高校をしっかりと調べた上で、自分の実績を活用して受験を有利にできないかを検討してみましょう。

学力的に不安な高校にチャレンジできる

基本的に推薦入試では、一般入試のような学力試験を行いません。そのため、偏差値的に不安がある高校であっても受かる可能性があります。

一般入試でワンランク上の高校を目指すというのはややハードルが高いです。しかし推薦入試であれば先述の通り学力以外の面で勝負できるので、思い切ってチャレンジすることもできます。

このように、普段から内申点を上げる努力をしたり、自分の部活動での実績を活用することで、学力試験だけでは目指せなかったワンランク上の学校に合格できるかもしれません。

デメリット

推薦入試には多くのメリットが存在しますが、もちろんデメリットもあります。

しっかりと確認した上で、推薦入試を受けるべきか考えましょう。

推薦がある高校にしか使えない

当然ですが、そもそも推薦入試を実施していない場合は推薦制度を活用することはできません。

そのため頑張って内申点を上げたとしても、そもそも推薦入試を実施してなければ受けることはできません。

もちろん内申点を上げることは決して無駄ではありません。しかし、自分では使えると思っていたものが使えないと受験の予定が変わってしまうため、早めに募集要項を見た上で決める必要があります。

必ずその高校に行く必要があることも

私立の推薦入試の中で特に注意しないといけないのが「単願推薦」というものです。

単願推薦の場合、基本的には内申点等の基準をクリアしていればほぼ合格になります。これは受験においてはかなりのアドバンテージです。

しかしその代わりに、合格した場合は必ずその高校に通わなければなりません。

もしも合格後に「やはりこの高校が良い!」となっても変更することができません。そのため単願推薦を活用する場合は、どうしてもいきたいと思える高校にするべきでしょう。

高校レベルが少し落ちる可能性がある

推薦入試の場合は、基本的に基準となる内申点など高校が指定する基準をクリアしていれば合格可能性はかなり高いです。

しかし、そもそもの合格基準が高い場合が多く、「一般入試の前にとりあえず合格を決めておきたい」ということで、ランクを少し下げて推薦入試の合格を勝ち取るケースもあります。

そうすると自然と高校レベルは若干下がります。そうなると、その場合は「イメージよりもレベルが下がってしまった」と入学してから後悔する可能性もあるため注意しましょう。

まとめ

ここまで推薦入試のメリット・デメリットについて説明しつつ、それぞれのポイントについてお伝えしてきました。

何より大切なのは、しっかりと自分の状況を踏まえた上で「自分が推薦入試を受けるべきなのか」について考える事です。

推薦入試も一般入試もそれぞれに特徴がありますので、それぞれの特徴を把握した上で、受験するか否かを決めて欲しいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。