【高校入試】内申点を
上げるために
やるべきこととは?
高校入試において合否を左右する要素は、「試験結果」「内申点」の2つです。試験結果はよく注目されているのですが、内申点は意外と見落とされがちです。
しかし、内申点もしっかり取っていなければ、志望校に合格しにくくなります。今回は、見落とされがちな内申点の重要性と内申点を上げる具体的な方法について解説します。
内申点って高校受験でそもそも重要?
都立高校入試の場合、学力試験700点と内申点300点の合計で合否が決まります。合計点数が高い人から合格します。
割合で見ると全体の30%が内申点です。つまり内申点は決して軽視できるものではなく、むしろ大きな割合を占めています。そのため「内申点で合計点を底上げできるかどうか」が、合否を左右するといっても過言ではありません。
なお、都立高校の場合、入試に影響する内申点は3年生の成績のみです。ただ、他の地域では2年生も含まれるなど、時期が早まる場合があります。
ただし、私立高校入試の場合、推薦など一部を除き内申点を利用しません。当日の入試一発勝負です。
内申点は急には上げられない!
内申点は急に上げられるものではないため、日々の意識が重要です。
その理由は、内申点を主に左右するものが「授業態度」「小テストの結果」「定期テストや実力テストの結果」だからです。つまり、1回のテストだけで決まるものではなく、日々の積み重ねで内申点が決まります。
そのため、入試の時期が近づいてから通知表の内容を確認し、焦って内申点を上げようとしてもやや手遅れです。次の学期から努力してもカバーできる範囲には限界がありますので、常時内申点を上げられるように意識をしておきましょう。
内申点はどうやって上げるのか?
内申点を意識する必要性についてご説明しました。続いては、具体的に内申点を上げる方法をご説明します。
内申点の構成要素を知ることで上げられる!
内申点を上げるためには、評価要素を踏まえた対策が重要です。ここでは3つの要素について、具体的に対策方法をご説明します。
授業態度
「授業への関心度合い」や「授業態度による先生への印象」が内申点を左右します。通知表にはこれを評価する項目がありますので、高い評価を得られるようにしておきましょう。
一般的に授業態度は、絶対的な指標では評価できません。評価する先生の主観で決定されるものです。つまり、「その先生から良い印象を持たれているかどうか」が重要です。
良い印象を持たれるためには、まず悪い印象を持たれる「私語」「居眠り」「課題の未提出」を避けます。「当たり前のことができず内申点を下げられてしまう」という事態は避けましょう。非常にもったいないです。
上記のような悪い印象を持たれる行動は避けつつ、さらに良い印象を持たれるために「授業中先生の質問に回答」「(教科によっては)周りの手助け」などをすると良いでしょう。
どんなに良い印象を与えようとしても、悪い印象を持たれてしまうとそちらの方が印象に残ってしまいます。この点に注意して内申点を上げましょう。
定期テストの点数
定期テストの点数は内申点を大きく左右します。自分の学力を示す部分ですので、内申点に大きく反映されるのです。
一般的には定期テストの点数が高ければ高いほど、内申点も高くなります。そのため、高い内申点を取りたいのであれば、定期テストは80点から100点を取っておくことが理想的です。平均点に左右される部分はありますが、平均点が低いテストでも高い点数を取っておきましょう。
なお、多くの学校で「中間テスト」「期末テスト」以外の実力テストは内申点に含まれない傾向があります。ただ明らかに実力テストの点数が悪ければ、内申点に影響する可能性もあります。そのため、定期テスト以外も高い点数を取る意識はしておきましょう。
提出物
「提出物をきちんと出しているか」が内申点を左右します。これには「先生への印象」「平常点の獲得」と2つの意味があります。
まず「先生への印象」とは、授業態度の良い生徒であるかどうかを意味します。授業態度については上記で触れているため割愛しますが、提出物を出していなければ授業態度が悪いと判断されます。
先生によっては提出物を出しさえすれば評価してくれる場合もあるので、そこを取りこぼすのはもったいないです。そういったことを避けるため、提出物はしっかり出しておきましょう。
次に「平常点の獲得」とは、定期テストでの加点を意味します。提出物を出しておくことで、定期テストの点数の底上げができるのです。例えば、定期テストが80点・平常点が20点などの配点が取られます。
なお、平常点を獲得しても直接内申点が上がるわけではありません。平常点の獲得が定期テストの点数アップにつながり、その結果が内申点を高めるのです。定期テストの点数底上げにつながると考えましょう。
まとめ
内申点は高校の合格を左右します。そのため、内申点を軽視してはいけないのです。可能な限り高得点を取れるようにしましょう。
ただ、内申点は先生が評価するものですので、完璧な対策があるわけではありません。ただ、内申点を可能な限り上げられるように「授業態度を良くする」「テストで高得点を取る」「提出物を提出する」などの対策をしましょう。